労働分配率から見る時給の話|時給¥1500欲しい人は転職か起業した方が早いです
先日に引き続き、今日も時給のお話
自分の時給に関して不満を抱いたり、上げてくれと抗議するデモを時よりSNSで見かけますが
労働分配率についてキチンと学ぶべきかなぁなんて思います。
シンプルな話ですが、その人の時給分しかお店が価値を生み出せなければ、お店は潰れます。
テナント料・水道光熱費・広告料など色々かかるので、当たり前です。
そんなわけで、本日は労働分配率から見た時給について論じてみます。
労働分配率は平均60%
まず、労働分配率とはなんぞや?ってなると思います。
Wikipedia先生によると
労働分配率 ( ろうどうぶんぱいりつ ) とは、経済学用語の一つで、企業において生産された付加価値全体のうちの、どれだけが労働者に還元されているかを示す割合。 これは「人件費÷付加価値」で算出された百分率で表す。(Wikipediaから引用)
とのことです。
※付加価値=売上総利益=売り上げ額×利益率
得意の噛み砕きで説明すると、企業(お店)が生み出した価値に対して、時給は何パーセントに当たるのか?って感じです。
そして、業種にもよりますが、労働分配率はおおよそ60%前後が理想とされています。
裏を返すと、時給1000円の人の場合
1000 ÷ 0.6 = ¥1,666
つまり、時給¥1,000の人は自分が働き続けるためには1時間あたり約¥1,666の価値(粗利益)を提供し続けなければなりません🙅♂️
これ結構きつくないか??
裏を返せば、迫り来る最低時給¥1,000のこの時代にこれだけのパフォーマンスが発揮できない人は雇ってもらえない可能性すら生まれているわけです。
経営者からすると、大した価値提供をできないバイトはお店の利益にならないので、よっぽど別の理由がない限りはさっさとクビにして1時間あたり¥1,666前後の価値提供できる人雇った方が特なので、当たり前です。
『俺は雇われている側だから大丈夫』とか思うのは、後々自分の首を締めるだけなので辞めましょう。。。
デモしてる暇あるなら自分の労働生産性上げて自営業した方が早い気がする
出典:朝日デジタル
時給¥1,500デモって結構前からありますが、時給¥1,500の場合どれだけの価値提供すれば良いのか考えてみましょう。
1500 ÷ 0.6 = ¥2,500
¥2,500ということが判明しました。
8時間労働なら、2万円に達します。
このパフォーマンスはぶっちゃけそこそこビジネススキルがないと達成できないんじゃないかなぁ?なんて思う金額です。
色々な政党が時給アップに乗り出していますが、そもそも雇用される側がこれだけのパフォーマンスが発揮できないと会社側も雇いようがないので、デモするだけ時間の無駄でしょう。
個人的には、デモする暇あるならその時間を自分のスキルアップに費やして、新たなビジネススキルを手にした方がよっぽど可能性高いと感じています。
一番手っ取り早いのは、IT関係のスキルを伸ばすことかなぁなんて思っています。
Webサイト制作でも自分の商売をサイトで宣伝できますし、ネットで依頼を受ければリモートワークも可能なので、デモで時間も体力も消耗して少ない可能性の時給¥1,500を訴え続けるよりも、よっぽど健全な判断だと思ってしまします。
あと職種によりけりですが、現代において時給¥1,500のパフォーマンス発揮できる人は、基本的に何かしらの特殊スキルを身につけているので、多分自営業できます。
時給¥1,500欲しい人は、時給¥1,500以上もらえる仕事に転職しなはれ
最後にそもそも論ですが、時給は職種によって上がりやすさ・上がりにくさが存在しています。
以前時給の上がりやすい仕事・上がりにくい仕事を考えてみたの記事でも綴りましたが、時給が上がりにくい職種において『時給を上げてくれ!!』と言われても
社会的ニーズの少ない職種であれば時給をあげようがないので、最初から時給が高い仕事に転職した方が早いと思います。
どうしても今の仕事で時給を上げたいと思うのであれば、今の仕事が歩合制で収入が変化するかを考えた方が良いと思います。
例えば飲食店においては、1時間あたり何人のお客様の対応をしたかを測定するのは困難なため、歩合制にするのは難しそうです。
配達業務も、配達する人数が決まっている以上、早く仕事を済ませて休憩時間を稼ぐことは可能ですが、1時間あたりの収入自体を増やすのは難しそうです。
結局、お金をたくさん稼ぐには、お金の仕組みのお勉強が必要なわけです。
谷口 峻路
英語は翻訳されれば意味はわかるけど、文化は訳せないよね|仕事するなら喋れた方が特
Google 翻訳のアプリで、カメラをかざすだけで一瞬で翻訳してくれる機能が搭載されて早三年経過しました。
海外へ頻繁に旅していた僕からすると本当に便利な機能で助かりました。(特に博物館)
さて、ポケトークの登場もありますます自動翻訳機のレベルが上がっている昨今ですが、以前英語圏内の方々とライブやらレコーディングやら経験した上で僕か感じるのが、『文化』のギャップです。
これは翻訳できない。。。
しかし、グローバル化が進み、世界全体が英語ベースで動いている以上、基本英語を仕事で使えるレベルまで持っていった方が特な気がするので、今日はそんなお話を論じます。
英語人口は日本の人口の12.5倍
人口はすなわち市場規模になります。
超当たり前ですが、100人しか会話できない言語よりも、1万人会話できる言語で仕事した方が、経済的です。
そんな訳で英語が登場するのですが、なんと英語人口(ネイティブ+第二言語人口)が15億人いるのです。
日本の人口の12.5倍です。
ネットありきになりますが、自分の活動をアピールする上でも仕事を獲得する上でも明らかに英語ベースで行った方がコスパ良いです。
1つの例としてインスタグラムがあります。
以前、電子ドラムでドコドコ叩いた動画を、英語のタグ30個つけて載せたところ、250人ほどしかインスタフォロワーのいない僕でも100いいね超えてさらに20件くらいコメントがつきました。
有名ミュージシャンも基本英語ベースで発信しているので、自分の活動をアピールする上では日本語+英語発信してみても良さそうですね。
海外の優秀な人に仕事を発注できる
『Upwork』というクラウドソーシングサイトをご存知でしょうか?
ネット上で仕事の受注・発注ができる世界で一番利用人口の多いクラウドソーシングサイトです。
日本にもクラウドワークス・ランサーズなどがありますが、当然世界中で利用されているUpworkの利用人口と比較すると微々たるものです。
まだ実行したことがないため半分推測になりますが、例えばWebサイト制作であればバナー広告や簡単なコーディング作業を海外の優秀な方に発注できます。
単発の依頼なので、雇用するリスクは0
多少英語でのやり取りがあるとはいえ、その仕事に必要な英単語数ってある程度限りがあるので、そこを絞って勉強すればそう難しくはないかなぁなんて考えています。
谷口 峻路
名古屋|音楽を仕事にする方法について|仕事を作れないと搾取される?
最低賃金の件で色々と綴りましたが、このまま行くと基本音楽の仕事は業務委託契約で任されるか、法的にアウトな仕事になるかどちらかだと思います。
音楽を仕事にすることを志す人が基本的にあまりお金がないため、低賃金の仕事でも引き受ける現象が発生し
さらなるデフレスパイラルを生んで、低賃金化は進み続けると思います。
そんな中、お仕事をいただける状況の作り方を過去の経験から論じていきたいと思います。
求められる状況を作ろう
初っ端から僕のポジショントークになりますが、過去にサポート演奏やらレコーディングやらで仕事をいただいていた経験から、仕事の取り方について説明します。
基本的には『相手から求められる状況を作ること』かなぁなんて思います。
僕が踏んだ手順は
① 自身のバンドを市内規模である程度名前が知られるようにする
② アコースティック系のライブをたくさん観に行く
③ カホン(パーカッション)演奏サポートを営業して、ライブ出演案件をいただく(初期はどうしても安値にはなる)
④ ライブたくさん出演しているうちにSNSなどを通じて勝手に『たくさんサポートやっている人』と思われるようになる
⑤ 依頼をいただけるようになれば、スタンダードなギャランティでマウントが取れるようになる
こんな感じでした。
ここで大事なのは、ありがたいことに1年くらいすると自分から営業的なことをしなくてもご依頼をいただける状況になった点です。
自分がサポート演奏している模様をSNSを通じて拡散してもらえれば、仕事&営業が同時に成立していたので、特に営業周り的なことする必要はありませんでした。(我ながらコスパ良い)
『なんかたくさんサポート演奏している人だし、多分きちんとこなしてくれるだろうなぁ〜』という信用が自然に確立されるので
冒頭で記載した『相手から求められる状況を作る』が成立したわけです。
『誰か仕事下さい』スタイルだと低賃金で使われる可能性がある
以前、別の記事『仕事は仕事を生み出せる人の所に流れやすいよね』でも綴りましたが
基本仕事を生み出せる人の元に仕事は舞い込んできます。
『仕事を生み出す』というと少し堅苦しいですが、イベントだったりセッションだったりレッスンだったらなんでも良いわけです。
今なら音楽にまつわる動画をたくさんあげて再生回数稼げているYouTubeアカウントの持ち主もその1つになると思います。
仕事を生み出せる人は、依頼が来た時に『その時間自分の仕事に当てていればどれだけお金を稼げたか?どれだけのパフォーマンスを発揮できたか?』と比較します。
あるいは、『その仕事をすることで自分にとってどのような利益が生まれるのか?』についても考えるでしょう。
では、『誰か仕事下さい』スタンスの場合どうなるでしょうか?
少々乱暴な言い方になりますが、自分で仕事を生めない以上、相手が提示した値段に対して適正か否かの判断がつかない可能性があります。
とりあえず仕事が欲しいので、1日拘束されて¥5,000くらいしか利益が生めなくても平気で受けたりすることもあると思います。
『いや、音楽の仕事ってそんなもんだから』論は一回捨ててください。
仕事を生み出せる人は全体を見据えられるので、母体に入る金額に対して自分に与えられる報酬が適正か否かを判断する能力があります。
例えばイベントなら『あれ?今回の野外イベント1バンドに対して出演料¥12,000とっておいて、8バンド出演しているのに一日中手伝って報酬¥5,000っておかしくね??』と頭が回るはずです。
機材費・施設利用料などを考慮して自分の適正価格がすぐに計算できるからです。
いわゆる『搾取』に敏感になります。
『仕事下さい』スタイルでいると、基本組織の歯車になるため、全体を俯瞰してみることができず、どうしても適正価格が否かの感性が鈍くなります。
仕事を生み出すスキルは、その場の利益以外に考え方や頭の回るポイントに変化をもたらします。
その場の利益が少額であっても、できることから自分のビジネスを持ってみると、捉え方が変化して面白いですよ。
音楽を仕事にしたい方の参考になっていただければ幸いです。
谷口 峻路
このままだとあと3年で名古屋の最低賃金1000円超えるから、ライブハウスは業務委託契約にした方が良い件
日本の最低賃金(つまり最低時給)は地区にもよりますが、2012年より毎年約3%ずつ上昇しております。
現在の最低賃金は¥898💴
今年の10月より名古屋市の最低賃金は¥926になる予定です。
無理ゲー感ありますが、ざっと名古屋市にあるライブハウスの募集要項に記載されている時給をネットで調べた所、既にアウトの所がありました。
早めにホームページ編集することをオススメします。
さて、このまま3%ずつ上昇したらどうなるか考えてみました。
3年後に時給1000円超えちゃう
愛知県の最低賃金のグラフです。
すぅ〜んごい右肩上がり
今年の10月に¥926なので、このまま3%上昇を続けた場合を仮定して計算してみると・・・
2020年10月 = ¥954
2021年10月 = ¥982
2022年10月 = ¥1012
(全て四捨五入)
となります。
つまり、このまま仮に進んだ場合、計算上3年後の10月に¥1000超えちゃいます。
間も無く経営者の判断が問われてきますねぇ〜
因みに『日給制』も、労働した時間で割った場合(つまり時給換算)最低賃金を下回っていれば余裕でアウトです。
業務委託契約にシフトチェンジ??
どうしても最低賃金ではまかなえない場合、『雇用』ではなく『業務委託』に変える必要性が出てくるでしょう。
例えば
ブッキングする仕事は雇用しているスタッフではなく、ブッキングマネージャーができる人に業務委託契約する形を取らざるを得なくなりそうです。
そうすれば当日、ライブハウスに何時間居たとしても問題なくなります。
フェスなどのイベントは長時間になることが多いので、業務委託契約の方が安全そう
さらに、業務委託契約の場合、携帯の電波料金やら他のライブハウスに行った時の出費やら(領収書が出るなら)全部経費に回せるので節税できるはず
CDやらサブスクリプションでかかったお金も全部経費扱いになりそう
ドリンク作るスタッフも、ドリンク作れる方を業務委託したという形をとればおそらく可能です。
とりあえずこの仕事を続けるのであれば、自分が業務委託契約でも仕事可能ですって状態にしておいたほうが良さそうです。
もしくは業務の効率化に舵を切り、スタッフの人数を減らしていくくらいしかなさそうです。
業務効率化について考えてみた
ライブハウスってチケット制じゃないとダメなルールとかあるんでしょうかね??
バーコードリーダーを読み取る機械は既にiPhoneで代用可能なので(LCCの航空券はバーコードリーダー)スマホに表示されたバーコードをスマホで読み取るって方法でも可能なはず(取り置き制度は残りますが)
ブッキングライブの場合、集客人数が限られているため、いちいちやってられないかもしれませんが、ツーマン・ワンマン規模になればこっちの方が楽な気がします。
そうすれば集客人数の管理やチケットの発券・管理が必要なくなるので効率化を図れるんじゃないかなぁと
チケット制作会社の利権とかあれば別ですが
そんな感じで、今後のライブハウスの経営方針から目が離せない僕の意見でした。
音楽を仕事にしたい方の参考になっていただければ幸いです。
谷口 峻路
みんなと異なる習慣の方がお金で得する件|海外旅行の値段を見ながら
間も無く29歳を迎える僕ですが、就職した経験はまだありません。
基本仕事が全部放課後(学校の後)のため、電車に乗っても満員電車である可能性は皆無です。(結構ガラガラ)
そうすると、電車の中でもパソコンカタカタできるので移動中の時間コストが浮くわけです。
このように、他の方と違う生活習慣だと日常的にも得しますが、特に海外旅行については意味不明なくらい金額に差が生まれて得するので、その辺りをつらつら綴ってみます。
海外旅行金額一覧
僕が海外旅行で買った航空券の中で特に安かった値段を記憶の限り挙げてみます。(全部往復です)
・台湾(台北) = ¥11,500
・韓国(ソウル) = ¥12,000
・香港 = ¥13,000(最近だと少し値上がりしてます)
・上海 = ¥13,000(こちらも最近値上がり中〜)
・タイ(バンコク) = ¥17,000
・ベトナム(往路ダナン・復路ハノイ)[関空発] = ¥20,000
・マレーシア = ¥28,000
・シンガポール = ¥28,000
・インド(ニューデリー) = ¥35,000
・スリランカ = ¥45,000
・ドバイ = ¥48,000
・フランス(パリ) = ¥55,000
・ハワイ[関空発] = ¥22,000
こんな感じです。
他にも行った国はありましたが、特に安かったなぁ〜と感じたのはこの辺りでした。
台湾〜タイあたりはマジで意味不明なくらい安く行けました。
僕は名古屋在住なので、新幹線往復の東京より安いです。
せっかくなので安く取る方法も説明しちゃいます。
LCCのセールを狙う
LCC(ロー・コスト・キャリア) をご存知でしょうか?
簡単にいうと、安く航空券を提供している航空会社のグループ的な感じです。
LCCは定期的にセールをやっているので、セールで一番安い組み合わせで往復航空券取ってしまえば、格安でいけるってカラクリです。
せっかくなのでリンク貼っておきます。
基本的には需要が少ない時期(他の方が行けない時期)が安くなります。
すると、自由に日程調節できる側の人は最強になります。
なんせその国に行く航空券の料金が最安値で買えるわけですから。
あくまで個人的な感覚ですが、安く買えた場合相場の値段と比較して、その分働いたのと同じだと思っています。
例えば台湾往復の相場が¥40,000だったとすると、僕は¥25,000以上安く行けているので、その分稼いだのと同じような状況になります。めちゃ特です。
さらに、ホテル代も人が来ない時期の場合基本安いので、こちらも得しちゃいます。
結果、安く行ける国は行くだけ経験値と金銭で得しちゃうわけです。
極論、正社員で仕事して手取り20万の場合、自由に休みが取れる環境下の手取り17万の方が旅をすれば特になります。
手取り20万の人は旅行に仮に行けたとしても値段が高いから損しちゃうわけです。
国民の休日って揃えない方がみんな得する気がする
大多数の方々と異なる習慣で生活している僕から見ると、みんなと同じ習慣で休む場合のコストに凄く目がいってしまいます。
間も無くお盆を迎える時期ですが、たまたま昨日お盆中に出かける関係で新幹線のチケットを購入しました🚄
が、お盆のためチケットは指定席にせざるを得ません。
なにせ人が多いですから。
結果的に普段指定席にしない人でも、大多数の人が指定席をとった事でしょう。
なぜこういった現象が発生するかというと、『お盆』という国民が『せ〜のっ!』で休む時期があるからですね。
みんなが『せ〜のっ!』で休むから基本的にその時期はどこに行くにも何をするにも値段が上がります💸
供給量に対して需要過多になるから。
お盆に限らず新幹線を安く乗れる『ぷらっとこだま』も繁忙期は基本値上がりしますし、ディズニーやユニバをはじめとしたテーマパークも、繁忙期は待ち時間が増えるので相対的に値上がりしているのと同じことになります。
なぜなら同じ金額を払っているにも関わらず、受けられるサービス量が減るから。
そんなわけで、みんなと異なる生活習慣だと得するってお話でした。
谷口 峻路
名古屋 | 音楽を仕事にする方法について | 確定申告って何?
音楽業界の仕事は基本自営業にあたるので
確定申告が切っても切れないかと思います。
そうなると『うわぁ〜〜なんか難しそうなやつきた〜〜』って大半の人がなると思います。僕もそうでした。
お金の勉強って学校で教えてくれないので(教員も知らないから)基本社会に放り出されてから独自に習得するしかありません。
たまたま僕はお金の仕組みが好きなので苦にはなっていませんが、色々知れば知るほどお金の勉強は早めにしておいた方が特かな??って感じるので、今日はそんなお話を論じます。
確定申告って何?
とりあえず確定申告ってなんやねんってお話をミュージシャン目線でお届けします。
得意の噛み砕きで説明すると
『昨年のあなたの売り上げから経費を差っ引いて、結局いくら利益出たか申告してやー』ってことです。
『売り上げ?』『経費?』『利益?』となった場合は、1つずつ説明するのでぜひ読んでみてください〜
売り上げ
教室に所属してレッスンを行う場合、多くは『業務報酬』と言う形でお金をいただくかと思います。
会社によっては『業務委託報酬』『講師料』など記載の仕方はまちまちですが、問題ありません。
演奏業の場合『業務委託』または『映画・演劇の出演料』という記載をされることがあります。
音楽業の場合、これらをまとめて『売り上げ』とみなします。
『いや、スクール教室や会社からお金もらってるんだけど、売り上げなの??』って感じるかもしれませんが
『レッスンを教える』というサービス提供を他の会社(個人事業主の場合、講師本人)に業務を託していると考えれば、もう少し腑に落ちるかなぁなんて思います。
因みに『給料制』でもらった場合は、これに当たりません。
給料制の場合、次に説明する『経費』が適用されないお金として受け取ることになります。とっても残念
国が作ったルールなので、仕方ありません
もっと詳しく聞きたい人は僕を飲み会にでも誘ってください🍺
経費
さて、レッスンや演奏業によって、売り上げとしてお金をいただきました。
では、『経費』とはなんでしょうか??
ざっくり噛み砕きで説明すると、『その売り上げを立てるために必要だったもの』です。(仕入れ含む)
一番わかりやすいのは楽器
『ギターを教えます』となると、ギターは必要ですよね?つまり、買ったギターの領収書さえ取っておけば経費として計上できます。
因みにレシートで『領収書』という文字が記載されているものもありますが、実はあれでも領収書としての効力は発揮されます。
ただし、個人名が無い分客観的な信用が落ちるので、高額(3万円以上)の場合は領収書の方が良いです。
まぁ何も考えず領収書はもらっておきましょう。
あとは、弦楽器の場合『弦』も楽勝で経費です。
たとえ自分の練習で弦を切ったとしても『レッスンするには練習が必要』となるので、まぁ問題ありません。
あとはまぁ移動交通費やら接待経費やら色々とありますね〜
『え?それ経費になるの??』ってのは世の中たくさん転がっています。
その辺りは長くなるのでまた別記事で載せます✏️
もしくは僕を飲み会にでも誘ってください🍺
利益
さて、ラストの利益ですが、こちらは超単純。
基本的には
売り上げ − 経費 = 利益
で計算できます。
算数で出せますね。
そして、年間の利益を申告するのが確定申告です。
とっても細かい話をすると、病院に通った人や保険を収めている人は、その金額も記載することで医療費控除やらを受けられます。
さらに、株・FXの雑所得で得たものも記載が必要です。
医療費は関係ありますが、まぁ投資全般に関しては音楽の仕事だけの場合関係がないので、最初のうちは大丈夫かと思います。
税理士をつけていない確定申告の99%以上が間違ってる
これ衝撃的な事実かも知れませんが、某税金関係のYouTuberさん曰く、税理士をつけていない個人事業主の確定申告の99%は間違えた状態で申告されています。
売り上げはさておき、経費に関してはその個人事業主さんの『仕事内容』によって『経費であるか否か』は変化するため、基本的にさじ加減がある程度適応されるものではあるのです。
故にわりかし経費の面でガバガバだから、みんなミスりまくっているのです。(家賃も経費って言いますが、実際のところ仕事として使用する部屋数によって変化するらしいです)
『はっ?!間違えて申告したらやばくない??』って思う方いらっしゃるかも知れません。
これがビックリすることに、大してやばくないんです。
個人事業主の中で、税務調査がくる確率は大体1.8%〜2%
※税務調査というのは簡単に言うと、『あなたの確定申告本当に正しい?』って確認しにくるアレです。(実際、もし間違えていても追加で課税するくらいで済むらしいです)
さらに、税務調査が来やすいのが売り上げ1000万前後の個人事業主のもとなので(消費税納税義務の発生有無が関係しているため)まぁ普通に音楽業をしている人からすると影響の少ないお話になります。
結果的に、売り上げの少ない個人事業主の元には基本税務調査は入らないため、まぁ間違えても人生に影響を及ぼす大きな問題は生じないというカラクリです💴
(入ったとしても、逮捕されるわけではないですし、売上高次第では課税額も知れているので大して気にしない的な考えです)
あと細かな詳しいお話を聞きたい方は、何度も言いますが僕を飲み会にでも誘ってください🍺
因みに僕が初めて確定申告をしたのは21歳の頃で、理由はお金の流れを知りたかったのと起業(当時はとりあえずドラム教室作る程度)に興味があったからですが
29歳を目前にした今でもやはりお金のお勉強は日々しますし大切だと思います。
ただ純粋に、お金の流れの基本を20代のうちに知っておけたのは特だったなぁと感じています。
以上、今回は確定申告にまつわる記事でした。
音楽を仕事にしたい方の参考になっていただければ幸いです。
谷口 峻路
機会費用と機会損失について|知らぬ間に失っているお金のお話
『あ〜あっ、今日の飲み会行かなきゃよかったなぁ〜』
『私なんであんな人と遊ぶ約束入れちゃったんだろう?』
『なんか友達のライブ行く約束しちゃったけど、正直楽しくないしダルい』
こんな光景日常でよく見受けられますが、実は機会費用まで考慮すると
本人が思っているよりも損害がずっと大きかったりします。
だから、1日1日の選択は慎重にいきましょう。
そんなわけで、今日は機会費用のお話します💴
機会費用とはなんぞや??
まず『機会費用』という言葉をご存知でしょうか??
超噛み砕いて説明すると、『誰かと遊んだ時間はもし同じ時間仕事してたら、いくらか稼げてたよね』って考え方です(めちゃ省略してます)
遊びに限らず勉強も実はその一種です。
例えば大学に4年間通って合計500万円使用した場合、高卒で就職して毎年200万円・4年間で800万円稼いだ人と比較して1300万円の差額が生まれているわけです。
これも機会費用。 つまり大学に進学するということは、実は1000万超えるに値するか考慮してから選択すべきものなのです。
僕も高3の頃はそんなことまで考えてませんでしたが、1年後中退するときは考えてました🧠
年収も思考も引っ張られる
冒頭の例でも挙げましたが、『機会費用』は交友関係において日々切っても切れない状態にあると思います。
つまり、誰かに会う時間は、必ず他の誰かに会えたであろう機会・どこかの集まりに行けたであろう機会・何か仕事で稼げたであろう機会を損失しているということです。
実はタイトルにあるように、知らぬ間に機会費用によって失っているお金があるんじゃないかなぁと考えています。
つるみの法則
『つるみの法則』というのがありまして
これは簡単にいうと『類は友を呼ぶ』ってやつですね。
『類』って趣味が合うだの話が合うだので捉えがちですが、実は年収も近い人と絡みやすくなってしまうのです。
諸説ありますが、あなたの周りにいるよく接する5人の平均年収が、あなたの平均年収という言葉があります。
この言葉あながち間違いではないと思います。
当たり前ですが、年収が低い人同士で会話を交わしても、お金につながる話やアイディアが生まれる可能性は低いです。
なぜならお互いお金を稼ぐ能力がないから。
でも話が合えばこの2人は仲良くい続けるでしょう。
趣味も金銭感覚も合うので問題はないのです。
ただ、金銭的に豊かになりたいのであれば残念ながら問題だらけです。
環境を変えて思考を変えるべき??
もし金銭的に豊かになりたいのであれば、単純に環境を変えるべきなんじゃないかなぁとか思ったりします。
今ならネットで交流会にまつわるイベントはいくらでもあるので、出向いてみると単純に考え方に変化が生まれやすくなると思います。
すぐには変わりませんが、交友関係にも多少の変化はもたらされます。
イベントの基準は、自分がちょっとでもできる分野にまつわることで良いかなと思います。
僕の場合は、独学で半年ほど学んだプログラミングと、海外旅行で培った簡単な英会話力を生かしてイベント模索中です。
プログラミングは仕事している人からすると雑魚ですが、『自分の教室のWebサイト持っています』とか、『プログラミング勉強してノマドワーカーとして仕事したいです』など自己紹介で伝えれば、何かしらヒントやアドバイスはいただけます。
イベント主催者としても来てくれるのはありがたいですからね。
さらに人は自分の話を聞いてもらえることに幸福を感じるので、積極的にお話を聞くとたくさんの情報を伝えてくれます。
そして、その場に居合わせる方々は、小規模ながら会社経営者だったり役員だったり、さらにはYouTuberだったりがいらっしゃるので、現代においてお金を稼ぐノウハウが会話の中に転がりまくっているわけです。
結果として、年収ランクが高い方とコミュニケーションを上手くとれれば、自分の年収にも良い意味で影響を及ぼすというロジックになります。
難しそうに見えますが、かなり単純なお話かなぁと思ったりします。
少し残酷なお話ですが、最近話題の『手取り23万』の方は、手取り23万円前後の方々と主に交友関係を持っていたんじゃないかなぁと思っています。
機会損失って何?本来動いたお金・今後動くはずだったお金
『機会損失』って何やねん!ってなると思いますが、大丈夫です。
ほとんどの人の口からこの言葉を聞いたことが無いからです。
でも経営者の方々は日々隣り合わせな気がします。
いつも通り超噛み砕いて説明します〜✏️
美味しいカレー屋さんのお店を経営していたとしましょう。
ある日、ランチ営業中に問題が発生します。
店側の発注ミスで、材料が足らなくなってしまったのです。
こうなると、お店側としても『申し訳ございませ〜ん、本日材料不足により次のお客様までとさせていただきます💦』と言わざるを得ません。
すると、本来食べようとしていたお客さん(需要)に対して、商品提供(供給)ができなくなってしまいます。
ここで機会損失の発生です。
つまり、本来買っていただけてあろう商品の利益分のお金を、結果的に損したことになるのです。
さらに、時系列を追っていくともっと厄介なことが発生します。。。
お客さんからの評価・口コミに影響が出ます。
2つの例をあげましょう。
もし食べてたら知人に伝えていたパターン
商品提供をし損ねたお客さんが、もし食べて満足していたらどうなっていたでしょうか??
単純にもう一度くるリピーターになってたかもしれませんね。
さらに友人に勧めたり、友人を連れてきた可能性だってあります。
すると、1人のお客さんに対して商品提供できず受けてしまった機会損失は、時系列をおうと大きな損失になっていくわけです💸
悪い口コミのパターン
『行ってみよっかなぁ〜』って思っているお店のレビューが星1つで悪口が書かれていいたらどうします??
『ん〜〜・・・やっぱやめよ』ってなる人は少なからずいると思います。
その内容が『ランチ営業中に行ったのですが、30分待ったあげく品切れで食べれませんでした』と書かれていたら、お店に行くこと自体軽い賭けになっていまします。
すると、その後の集客にも影響が出るので、こちらも最初のたった一回の『発注ミス』で大きな機会損失を被っていることが目に見えます。
ここまでつらつら『機会損失』の説明をしてきましたが、1つ重要なことがあります。
僕が直接接したことのある経営者を見る限りですが、基本的に経営側に回る人はこの考え方を常識のごとく認知しています。(じゃないと会社経営うまくいきません)
裏を返すと、こういう思考が当たり前にできる人じゃないと、『一緒に仕事をしたい』と思ってもらえない可能性が高いです。
もっと身近で残酷な言葉でいうと『頭悪い人雇いたくない』って思われかねません。
そんなわけで、機会費用と機会損失によって様々なお金が日々動いているって話を論じました。
谷口 峻路