名古屋|音楽を仕事にする方法について|音楽講師業は月1人生徒さんが入会すれば3年後には生計が立ちます
音楽教室において、生徒さんが習い続けてくださる平均的な年数はどのくらいでしょうか??
統計をとったわけではありませんが、平均でだいたい2年半〜3年ほどです。
間も無く講師歴7年を迎える僕の勘ですが、結構正確なデータかなと思います。
これは裏を返せば、月に1人生徒さんが入会し続けた場合、2年半〜3年後に30〜36名の生徒さんが在籍する計算になります。
実は個人で行う講師業の場合、実際これで生計が立ってしまいます。
今日はそんなお話を論じたいと思います。
どのくらいの利益が見込めるのか?
ここではあくまで個人事業で行なっているレッスンを元に説明いたします。
スクール所属の場合は事情が異なるため、あらかじめご了承ください。
コースが色々ある場合、多少差額は生まれますが生徒さん1人あたり平均だいたい¥4,500の利益が生まれます。
これはスタジオ代・交通費の経費を引いた粗利です。
基本は30分〜45分月2回コースを選択されますが
ちょっとだけできれば良いという方は45分月1回コースを選択されたりするので、まぁだいたいこのくらいです。(自宅レッスンの場合はスタジオ代・交通費がかからないためもっと高いです)
すると、生徒さん30人で13万ちょい・36人になるとおおよそ16万前後の利益が生まれる計算になります。
この時点でまぁ生活はできるかなぁと
さらにレッスンの場合だと、時間単価が非常に高いので、準備・スケジュール調整込でもこの人数ならだいたい月40時間ほどの労働時間で済みます。
これ以外の時間に、勉強して別のスキルを伸ばすなり別の仕事をするなりなんでも可能になります。
もし他のお仕事で10万円の利益を生めたら、合計月25万前後の利益達成です。
『#手取り23万円』が流行っているこのご時世、この時点で既にちょっとした勝ち組かもしれませんね。
保険の変更なり確定申告なり各個人でやることはありますが、20代の内に税金の仕組みやお金の流れを知るのはとても大切だと思うので、その点も含めてオススメできます。
長い期間習っていただくための工夫
レッスンを続けられる平均的な期間を2年半〜3年ほどと書きましたが、辞められる理由って何があるでしょうか?
僕が経験した限りですとだいたい
・進学または就職
・結婚
・転勤または引っ越し
こんな原因が挙げられます。
結婚・転勤・引っ越しについてはどうしようもないので、運命に任せるしかありません。
しかし、進学または就職については、どの時期をターゲットにするかで回避できます。端的に言って、小学校低学年の子は長く続く可能性が高いでしょう。
進学するのがだいぶ先なので、進学・就職を機に辞める確率が減ります(引っ越しの可能性は残りますが)
さらに情報処理能力・身長や力が未発達なため、やれる事が限られてきます。従って、テキストや楽譜を用意する頻度が少なくなり、その分コストが減ります。
ただしコミュニケーション中心のレッスンになるため、子どもが好きな人じゃないとシンドイかもしれません。
また、子どもが好きな曲や今流行っていること・YouTubeでみられているコンテンツなどの知識はあった方が進行しやすいです。
何か1つリズムを覚えた時『あっ!じゃあパプリカに合わせて叩いてみよっか!』『ドラえもんの映画のthe giftの方が良いかな?』といった具合に瞬時に提案できると非常に有利です。
ビジネスの4原則が満たされている
実業家の堀江さんの言葉になりますが、儲かるビジネスの4原則として『利益率の高さ』『小資本で始められるか』『在庫リスクがないか』『毎月定額の収入が得られるか』が挙げられています。
実は音楽講師業はこれを満たしています。
まずスタジオ・交通費のみが経費になるため、利益率は80%を超えます。
自宅レッスンの場合100%になります。(一応家賃はかかりますが)
レッスンで使用する楽譜は自作であれば0円ですし、一回作れば他の生徒さんでも使用できるため労働効率が良いです。
さらに、既に持っている自分の楽器を使うため、ビジネスを始める上で買い足す機材があまりない故に、少ない資本で始められます。
講師の情報・知識を伝えるのが仕事のため、在庫リスクもゼロです。
平均で2年半〜3年ほど続くので基本的には毎月一定額の収入は見込めます。
次の月にいきなりどっさり半分辞めることは、よっぽど変なことしない限りないので、大丈夫でしょう。
以上、今回は音楽講師業にまつわる記事でした。
音楽を仕事にしたい方の参考になっていただければ幸いです。
谷口 峻路