名古屋|音楽を仕事にする方法について|売り上げがズレるのは仕方ないがコストがズレるのはヤバイ件
『あ〜〜今月も金ない』
僕が記憶にある限りバンドマンの口から5000回くらい(いや、もっと)聞いてきた言葉です。
先月と比べた今月の残高の+ー金額は『収入 ー 出費』という算数で計算できるはずです。
毎月お金がない人は急いで『くりかえし計算ドリル』を実家から引っ張り出して、小六までの算数を復習した方が良いと思います。(多分小三くらいの計算能力で充分)
まぁ冗談はこれくらいにして、バンド活動が会社経営と似ている話は以前綴っていますが、基本お金のないバンドマンに共通するヤバイ点があります。
それは、活動にかかるコストが想定とズレまくってることです。
売り上げ(CD・チケット)がズレるのは仕方ないにしても、コストは計算できるのでズレているのはマジでヤバイと思います。
今回はそんなお話を論じていきます。
リサーチをしましょう
まず、物事を始めるにはなんにせよコストの『リサーチ』が必要になります。
バンド活動にあたってのコストのリサーチとはなんぞや?となるかと思いますが
難しいことはありません。
ライブ初心者の方は、ライブを行うためにかかる費用を『ライブハウスのホームページ・音楽スタジオ』をググって計算すれば良いのです。
バンドの維持費ってどれくらい?でも綴りましたが、4人のバンドが週2回音楽スタジオで練習した場合、1ヶ月あたりで¥51,200(交通費込み)かかります。(一人当たり¥12,800)
これは計算上得られた単なる事実です。
つまり、もし仮にこの時点で誤算が生じているのであれば、リサーチ能力か算数の計算能力に著しい欠落があると見受けられます。
5桁の足し算・掛け算・割り算しか使用していないので、小三の算数ができればクリアするはずです。
流石にこれはクリアできるはずです(多分)
相談相手は慎重に。。。
かかってしまうコストは抑える事も可能です。
では、コストの削減方法をバンドの先輩方に相談するとしましょう。
ここで重要な点が1つあります。
相談相手はキチンとコスト削減をしてきた人でしょうか??
もっと端的にいうと、相手がお金に無頓着なら相談自体やめた方が良いと思います。
相談相手の先輩自身がバンドで成功もせず貧乏のままであれば、大した答えが返ってこない可能性が高いと思います。
コスト削減・活動の宣伝方法のノウハウにおいて優秀な可能性が低いので、話したところで有能な情報は得られにくいと考えられます。
結果、正しいコスト削減方法を学べない可能性があります。
ではどうするべきか?
意外に思われるかもしれませんが、別の業界でも良いので経営者のお話を聞くことをお勧めします。
直接ではなくても構いません。YouTubeでも書籍でもブログでも何でも良いので、お金の使い方を知っている人の知識を得ましょう。
コスト削減の基本は似ている
業界が違えど、基本的に経営に必要なノウハウは似ています。
まずビジネスの基本として、毎月固定でかかる費用はできるだけ低く抑えるべきです。
例えば、転売ビジネスを例にとって考えてみましょう。
転売ビジネスは、どこかから買ってきた商品(仕入れ)を買った値段より高く売ることで成り立ちます。
最初は5品前後でちょくちょく行なっていましたが、ある程度軌道に乗ってきたので
より利益を生むために50品仕入れることにしました。
すると、入荷以外にあるコストが発生します。
仕入れた商品(在庫)を保管する場所が必要になります。
仮に保管に一部屋要するとしたら、1DKで済んだはずの部屋は2DKにしなければなりません。
つまり、一部屋分の家賃コストが発生します。
すると、このビジネスを拡大するか否かで毎月1万円前後の余計な費用(追加家賃)が発生するのです。
さて、このコストをどのように工夫して抑えられるかを考えてみました。
仕入れる商品を小物で尚且つ利益率の高い物中心にしました。
それまではわりとスペースを取ってしまう楽器の転売中心でしたが、洋服や時計・財布などの小物中心にしてみました。
さらに、SEO対策も取り入れて利益率を高くします。
『Mサイズ チェック シャツ ¥2,000』で出品されている実はレアな品を『ブランド名 : 〇〇 ¥18,000』といった形で売り、一品あたりの利益率を上げていきました。
結果的に、仕入れる商品数も減り、部屋を広くする必要がなくなりました。
とまぁ転売ビジネスのわりと基本的なやり方ではありますが、コストを抑える面では音楽活動にも生かせる色々なヒントが転がっています。
一番わかりやすいところで言えば、コストは増やさなくても利益を増やすことができるという点です。
超当たり前ですが、コストと利益は比例しません。
事業拡大となると、もちろんコスト面がある程度必要にはなりますが、スタート時にはさほどかけすぎなくても可能です。
さらに大切な考え方として、抑えた費用は稼いだのと同じということです。
毎月1万円のコストを抑えることができたら、毎月1万円(しかも非課税で)稼ぐ必要がなくなります。
活動する上で必要なコストの知識は、意外と他のビジネスの現場に転がってたりします。
バンドマンの先輩に聞くのも否定はしませんが、YouTubeや書籍からも必要なノウハウは得られるので、興味のある方は是非取り組んでみてください。
音楽を仕事にしたい方の参考になっていただければ幸いです。
谷口 峻路