だいばーしてぃー

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谷口峻路です。自営業で主にドラマー・ドラム講師・リトミック講師・放課後等デイサービス指導員をしております。プログラミングを独学で習得し、コーディングの仕事を探しております。旅もしております。

名古屋|音楽を仕事にする方法について|バンドの維持費ってどのくらい?

音楽の仕事を主に自営業でやっており、一応一通り経験したことがある身として色々と経験談を記事にしていこうと思います。

 

今回は4人でバンド活動をしている場合の月間維持費について。

 

信憑性確保のため軽く自己紹介すると、基本ここ5年くらいは音楽の仕事だけでも生計は立てれている状況です。

 

今まで経験した音楽の仕事をざっくりあげると

 

・レコーディング

ライブサポート演奏

・楽器レッスン

リトミック

・セッションホスト

箱バン(演奏業)

・ストリート(チップもらう系)

 

などなどです。

 

自営業故に基本ビジネスマン視点で論じますので、不快な気分になる箇所もあるかもしれませんが、仕事にする上では必要不可欠なので思ったことをあれこれ記事にしていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月間の維持費について

 

バンドの平均人数を統計とったデータは僕が知る限りありませんが、とりあえず4人を仮定します。

 

バンド活動する上で基本的に考えられる普段の活動モデルは

 

①週に2回のスタジオ

②月2〜3回のライブハウスでのライブ

③広告宣伝

 

 

ざっくりこんな感じ

 

③に関してはレコ発やらツアーやらの時期によるので一旦割愛しますが、避けられない出費ですね。

 

 

とりあえず①と②についてサクッと計算してみましょう

 

 

 

スタジオ行くとどのくらいかかるの?

 

まず4人のスタジオ代は相場でだいたい1時間¥2,000かかります。

 

基本2時間は入ると考えられるので、とりあえず¥4,000としましょう。

 

すると、週2なので週間¥8,000かかります。

月額では¥8,000×4=¥32,000です。

 

既にそこそこの出費ですね。

 

 

さらに4人の場合毎回交通費もかかります。当然ですね。

 

 

一人当たりの平均往復交通費を仮に¥600としましょう。

 

 

すると、一回で¥600×4=¥2,400かかります。

つまり一週間で2回スタジオ行くとなると、バンド全体では交通費だけでも¥2,400×2=¥4,800

 

月間では4倍なので¥19,200もかかっています。交通費高っ!

 

 

つまり、交通費込みで考えると週2でスタジオ入っているバンドは月間¥32,000+¥19,000=¥51,200がスタジオ代(交通費込み)だけでかかっているわけです。

 

一人当たり¥12,800

 

ディズニーの2dayパスが¥13,200なので、あと¥400出せば毎月ディズニー二日間入場できます(その場合年パスの方が良いですが)

 

 

 

ライブハウスの出演料金

 

ライブハウスに行かなくなってはや3年以上たっている僕ですが、記憶の限りで計算してみます。

 

ゲストとして呼ばれるようになったら話は変わってきますが、基本ノルマ制がスタンダードと記憶しています。

 

今回はざっくり¥1,500×10枚=¥15,000のノルマ料金が発生したと考えましょう。

 

 

チケットを売ることができればコストと感じないかもしれませんが、実際自分たちのコンテンツに対してお金を払ってもらっている以上、ノルマ分チケットを売り切ったとしてもそれはコストが発生していることと一緒です。

 

なぜならコンテンツ(ライブ)を作るためには先ほど挙げたスタジオ代が発生するし、同時にチケットを売るための広告活動が必要不可欠になるため、機会費用が発生しているからです。

 

 

ということで、一回のライブで¥15,000発生していると仮定します。

 

ここでもちろん避けられないのは交通費です。

先ほどと同様の計算方法で、一回につき¥2,400発生していると考えると、一度ライブハウスに出演するたびに¥15,000+¥2,400=¥17,400発生していることになります。

 

これが月に2回となると、¥17,400×2=¥34,800のコストがかかることになります。

 

 

総合計費用と、赤字を避けるための売り上げ相場

 

ここまでの料金を計算すると、

 

①スタジオ代→¥51,200

②ライブハウス代→¥34,800

 

計¥86,000

 

これが月間にかかっている4人のバンド維持費用になります。

 

もちろんスタジオ回数やライブハウスの出演回数で前後しますが、その場合はその分の料金逆算して自分のバンドにかかっている料金を計算することをお勧めします。

 

 

さて、世の中のバンドマンはできればバンドで食べていきたいという目標を掲げていらっしゃいますが、そもそもトントン(経費と売り上げ+-0)にするためには、具体的にどれだけの売り上げが必要なのでしょうか?

 

今回は

 

①ライブ動員で回収した場合

②グッズの売り上げで回収した場合

 

 

こちらの二つで考えてみましょう。

 

 

 

ライブ動員の場合、とりあえずノルマ以降ハーフバック(¥1,500÷2=¥750)いただけると仮定します。

 

その場合、ノルマはクリアなので先ほどのライブハウスの出演料金は発生していない(交通費はかかるから¥30,000分)ためスタジオ代の¥51,200+ライブハウス交通費2回分の¥4,800=¥56,000を回収目標とします。

 

これを単純に割り算で計算すると

 

 

¥56,000÷750=74.66

 

約75人動員することになります。

 

 

つまり、ノルマの人数(20人)+75人動員する必要が出てくるため、

単純計算でだいたい95人毎月動員することになります。

 

ライブ単位だと47~48人になるので、普通にワンマンやったほうが良さそうな気がしてきました。

 

 

 続いてグッズ回収

 

グッズ回収の場合、シャツやタオル・バッジなど色々ありますが、デザイン料・印刷コスト・配送料全て込みで考えて一品の単価を仮に¥500とすると、一品あたりの利益が約¥1,000前後になるかなぁと思います。(グッズの種類によって差があります)

 

すると、もしチケットが全く売れない場合(ありえないですが仮に)先ほどの¥86,000を¥1,000でわって、86品売る計算になります。

 

こちらもそこそこ強者ですね。。。

 

 

 

 

 

以上、今回はざっくりバンドの月間維持費とそれに対する回収のためのおおよそな売り上げ目標を計算して記事にしてみました。

 

音楽を仕事にしていきたい方の参考になっていただければ幸いです。

 

 

 

谷口峻路

Twitter@8Tossy