時間になっても行動がおこせない自閉症の子の対応方法~発達障がいを持つ子とのコミュニケーション~
こんにちは。谷口峻路です。
発達障がいの子ども達と過ごしていると、予定の時間になってもなかなか行動してくれないこともあると思います。
名古屋市と長久手市でドラムのレッスンを行なっている僕ですが、今日はレッスンの時間になっても車から降りられない自閉症の生徒さんについてお話&対応方法を紹介します。
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レッスンの時間になっても車の中にいる
生徒さんは19歳の男の子(Hくん)
もう3年以上通われているので、緊張で動けないわけではありません。
すんなりとレッスンに来れる日もあります。
出られない日は車まで僕が向かって色々とお話をします。
~先日の会話模様~
Hくん、ドラムの時間だよ?車から出ようよ!
・・・ゴクゴク(コーラを飲み続ける)
今日はご機嫌良さそうですけど、どうしたんですか??
今日ね~実は時間があったからコーラを買ってあげたのだけど、飲みきるまで動きたくないみたいなの💦500mlだからもうお腹いっぱいだろうし、、、困ったねぇ~、、、
(・・・それが今日の原因かぁ)
車から出られない理由は日によって様々です。
直前に着いて単に動きたくなさそうだったり
お家や仕事場で嫌なことがあり機嫌が悪かったり・・・
会話のコミュニケーションが苦手なため、いつも様子を見て何が原因なのかを考えます。この日はどうやら飲みきれないコーラが原因のようでした💦
自分のタイミングがあるらしい
こだわりが強い子が多いと言われている発達障がいの子ですが、行動を起こす時に自分なりのルールがあったりします。
ルールを無視して無理やり行動させようとすると怒ってくる可能性もあるので、慎重に考えました。
Hくん、お母さんもコーラ飲みたいからペットボトルちょうだい✋
・・・(ペットボトルをお母さんに渡す)
(・・・💡)ちょっと部屋からドラムのスティック(叩くバチ)と楽譜持ってきます!
『手に持っているものを変えれば気分も変わるかな??』と思い、ドラムのスティックを取りに行きました。あと、今日やる予定の楽譜も見せて課題曲を流して説得開始!
はいどうぞ!(スティックを渡す)今日もこの曲やるよ!(音楽を流す~♫)
・・・!(急に車から出てくる)
その後、お母さんの手を引いて早歩きペースで部屋にレッスン部屋に一直線!
無理矢理連れて行かずに解決できました👏
『本人の気分が変えられる方法』を元に考える
今回はレッスン時間になっても車から出られないお話でしたが、似たようなケースはたくさんあると思います。
例えば放課後等デイサービスの場合、帰り際にアニメのDVDを見せるときがあるのですが、お迎えがいつもより早い時にすこぶる機嫌が悪くなる子がいました(確かにこの感覚はわかる)
本人によると、どうやら最後まで見切れないのがイヤらしい・・・
ということで色々考えた末、超絶早送りで最後まで見せたのですが、それで機嫌が戻りました!
この時も無理矢理車に連れて行ったら、きっと帰りの車内で怒り倒していたでしょう。
こんな感じに、『本人の気分が変えられる方法』を元に対応方法をいつも考えるようにしています。
発達障がいを持つ子どもと関わる中で、思い通りに行動をしてくれない機会はよくあると思います。(もちろん健常児にもありますが)
SNSからでも構いませんので、皆さんのエピソードやその時の対応方法をコメントで頂けますと幸いです。
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